逆らったら最後。ここを追われたら貴重な収入源が失われる。


それどころか俺の命すら奪われかねない。


おお恐い恐い。触らぬ神になんとやらだ。


日本からヤマトナデシコが消え去った瞬間をしみじみと噛みしめながら、一人寂しく食器をフキフキ。


ちなみにボスはカウンター席で俺を監視。流石ボス、見事なまでのサボリっぷりだぜ!


「千秋くんだっけ? 竜司と仲良く出来るなんて、その子は相当な変わり者か天使のどちらかね」


「俺ってそんなに人として未熟なんすか?」


「成熟してると思っているわけ?」


言い返せないので押し黙る。


根は悪い人じゃないのになぁ。黙っていれば美人なのになぁ。凄くもったいない。


「でも良かったわね。初めてのお友達が出来て。初めてのね」


前言撤回。マミさんはダークサイドの人間だ。鬼畜野郎だ。