というかマミさんに勝てる人などこの世に存在するのだろうか? 日本の総理でさえ手駒にしかねんぞこの女。


「まあまあ、今日は穏便にいこうや。竜司とちー坊がめでたく結ばれた日なんやから」


「だから余計許せないんじゃない!」


店に来ていたゴウさんにまで、容赦なく毒を吐く。


なんでこんなにご立腹なんだろう。若干目が血走っているように見えなくもない。


心当たりは一応あるが、なにもこんなにピリピリしなくてもいいじゃないか。人の恋路に割り組んで来ないでください。


「竜司みたいな女ったらしの馬糞野郎なんかと付き合ったりしたら、ちーちゃんが穢れちゃうじゃない! 堕天しちゃうじゃない!」


「意味不明やな」


「意味不明ですね」


「あんた、ちーちゃんに一服盛ったでしょ? 惚れ薬的なサムシングを盛ったんでしょ最低なクソ野郎ね。突然死しろ」


「してねーから! そんな薬あったら今頃ミリオンヒット飛ばしてるわ! というか遠回しに死ねって最低だなあんた!」