意味がわからないって。全然わからないって。


「初めて会ったときから、可愛い子だなぁって思ってて」


だって竜司くんは俺の友人で。


「男だってわかっても、その気持ちは消えないし」


俺のことを男だと信じているわけで。


「寧ろその気持ちはドンドン大きくなって」


本当の俺を竜司くんは知らない。


「すげぇ悩んだりもしたけど、やっぱ自分の気持ちに嘘はつけなくてさ」


ダメだって。


「だから腹括った」


今の状況をまだ完璧には把握していないけど。


「俺、千秋のことが好きなんだ。友人としてじゃなくて、一人の人間として」


嗚呼、クソッ―――