どっちに転んでも死ぬ。ならば俺が選ぶ道は―――


「行けばいいんだろ行けばよぉ!」


もうヤケクソだ。


どの道この場に残った所で、最終的には精神的に死んでしまうのだ。


だったらせめて肉体だけは生き残ってやる。さっさと振られて一世一代の恥をかいてやる!


「えーい! なるがままよ!」


心の中で号泣しながら、俺は店を飛び出したのだった。







「お前もエゲツないことすんなぁ」


「だってまどろっこしいじゃない。こういうのはさっさとケリを付けた方が良いのよ」


「ふーん。んで、いつから気付いてたん?」