どっちに転んでも死ぬ。ならば俺が選ぶ道は―――
「行けばいいんだろ行けばよぉ!」
もうヤケクソだ。
どの道この場に残った所で、最終的には精神的に死んでしまうのだ。
だったらせめて肉体だけは生き残ってやる。さっさと振られて一世一代の恥をかいてやる!
「えーい! なるがままよ!」
心の中で号泣しながら、俺は店を飛び出したのだった。
「お前もエゲツないことすんなぁ」
「だってまどろっこしいじゃない。こういうのはさっさとケリを付けた方が良いのよ」
「ふーん。んで、いつから気付いてたん?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…