「恋行くぞ」 彩が帰ってきて何日かたったある日。 アタシたちは二人で買い物に来た。 「彩待ってよー」 あの日以来、彩はよく話すようになった。 アタシは変わらない。 彩のことは彩音とは呼ばず今までどおり彩のまま。 気を使ってるわけじゃないの。 ただアタシは"彩音"を知らないから。