「キツく当たっても駄目だ」 「高橋さんのやり方は違うと思います」 「なら、俺なんかにつくな」 「………………」 若い警察官は部屋を出て行った。 警察官でも口喧嘩するんだ。 すごく珍しい光景だった。 「すまんな」 「………別に」 何回もここに来てるから私は高橋のことも知っている。 高橋ももちろん私のことを知っている。 「珍しい…って思っただろ」 「は?」