帰り道にあるケーキ屋。


恋によると結構な有名店らしい。



「彩、何食べる？」

「…甘いものは嫌いだ」



私は甘いものが苦手で好きではない。


小さい頃に食べ過ぎて吐き出したのがトラウマになっている。



「んー…じゃあこれは？」



恋が差し出したのは抹茶色のケーキ。


私の返事を聞かずに勝手に注文している恋。


返事も聞いてほしかったけどまぁいいか。


私は先に席に座っていた。