プロットを練る時は音楽は聴かない。静かな部屋のソファーに横になってひたすら妄想……


胸キュンポイントから話を考えるか?それとも、いつものようにテーマから決めて……


妄想、妄想、妄想……



「ちっ」




集中力が途切れた。閑静な住宅街に、突然耳障りな音がアパートに近づいてきたから。そして、その音は私のアパートの前で止まった。



窓を開けて、思い当たる人物に向かって怒鳴り付けた。



「安い原付きを改造してんじゃねーよ!! 愚弟が!」


「うるせぇ。一人暮らし記念にお祝い持ってきてやったのにやらねーぞ」