「無理やりで強引なキスで胸キュンはあり得ない、というかできないということは分かった。もう帰っていいよ」


「朝食はどうなさいますか?」


「いらない。今からプロット練るから連絡するまで部屋に入って来ないで」


「せめて昼食だけは食べて下さい」


「いらねーって言ってるだろ?」


「かしこまりました」



一礼して皆吉は私の部屋から出ていった。どうせこの部屋の合鍵は持ってるんだ。昼食を作って、こっそりテーブルに置いていくんだろうな。


だけど皆吉の作る料理は美味しかった。悔しいけど、私はいつも残さず平らげてしまうのだった。