予想外だった私の仕草に皆吉は一瞬、驚いた顔をしたけどすぐにフワリと優しい笑みをこぼした。 「かわいいですね」 「うるせ……かわいくないし」 「かわいいですよ。全てが愛おしい」 「……っ!」 早くなる律動。頭が真っ白になる。ソッと唇を重ねられて、何もかもがまざりあってまたひとつ、私の中に新しい感情が芽生えた。 ――“愛おしい”…… 私と皆吉は、同じ感情の中で体を重ねて 頂点までのぼりつめた――……