「使用人というか、辞めさせたくて下僕のように扱ってたんだけどね」


「ええ、逆に燃えましたよ。常に自然体のあなたに一生仕えたいと」



一生って……重いな。だけど皆吉らしい。



「ところでどこに向かってるの?」


「女子中高生のデートスポット巡りに。残りのキュンとするポイントを実行するためにいいかと」


「いいね! 仕事できるし、頭もきれるし気に入った! 一生雇ってもいいよ」


「本当ですか?」



うわ……すごい笑顔。


皆吉のこんな嬉しそうな顔、初めて見た。なんだかプレミア感を感じて写真を撮った。



だけどデジカメを向けた瞬間、またいつものクールな表情に戻りやがった。



やっぱムカつく……