ガタンッ―…… いきなり電車が揺れた。 私はバランスを崩して 目の前の人の胸にもたれた。 「あ、す、すみません!」 もー、最悪! 私は体勢をもどし顔をあげた。 すると、スーツをきた男の人がいた。 「大丈夫ですよ。」 「あ、すみません。」 彼はにっこりと微笑んだ。 彼の少し茶色くてサラサラの 髪型が爽やかだ。 それから駅に着くまで 私は彼の胸元をじーっと 見ていた。 彼の香水の香りにやられて しまいそうになりながら。