* * * 「ずっと前から好きだった……」 俺は彼女を見つめた。 自分の鼓動が早まるのが分かった。 「俺と、付き合ってほしい」 「あ、あたしも…ずっと好きだったよ…」 彼女は、頬を赤らめながら、上目遣いに俺を見つめた。 「これから、よろしくお願いします」 そう言うと、彼女――米島和美は耳まで真っ赤になった。