「一ノ瀬!」 バシンッ! 俺は、ううっと身を起こした。 顔を上げると、数学のカヨちゃん先生が、ハリセン代わりにした教科書を片手に、こっちを睨んでいた。 「おはよう、一ノ瀬くん」 カヨちゃん先生、今日も美人。 ボンヤリしつつ俺は、 大きく開いたその胸元に目をやり、 少し、ドキリ。