「あっ!!」 そのときぼくは、校門の前に見つけた。 かけよって行って、その足にガシッと飛びついた。 「お仕事、行かなくてよくなったの?」 「ああ、なんとかした」 見上げるぼくを、お父さんがヒョイと抱き上げた。 もう小学校に入るのに抱っこなんて、って思ったけど、嬉しくてついつい笑ってしまう。