「消防署へ連絡は?」 「したけど、今、守護町でも火事が起きててて、すぐには来られないみたい」 校門の前で喋る人々の声。 俺はその間をすり抜け、門をよじ登り、グラウンドへ降り立った。 後ろで誰かの声がしたが、かまわず駆け出す。 間に合え間に合え間に合え!!