大翔が泣き止み、笑っている。 くりっとした目で、俺を見上げて。 小さな手で俺の指をつかみ、 何が嬉しいのか笑っている。 ホントに、空気読めてないヤツ。 たった今、母親に、どんなに酷いこと言われたか、分かってんのか。 そして、お前が笑いかけてる父親も、 母親と同じく酷いヤツだと、 分かっているのか。 何だか、 胸が痛かった。