それから数週間後─… 季節は少し肌寒さを感じる冬に近づいた。 あれから…先輩とは連絡を取っていない。 あの日から2日後、先輩から一通メールがきたけど、読まずに消した。 バイト中も公園はもう見ないことに決めたので、姿も見ていない… 《先輩…元気かな…》 そんなことをふと考えてしまう。 「楓、昔の恋を忘れるには新しい恋だよ」 お弁当を食べながら美緒は言った。