「なんだよ、そのかなって。」 「そんなん、人の心なんてわかるはずないじゃない。まして、自分自身がわかっていないこうちゃんの事なんて。」 「そりゃ、そうだよな…。」 福永は、頭の後ろで手を組んだ。 この会話に、耳を傾けている人がいた。 ハンドルを握る汐莉のおばさん、間下尚子の隣に座っている宿名が入った法被を着ている女の子だ。