海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



「なんだよ、そのかなって。」

「そんなん、人の心なんてわかるはずないじゃない。まして、自分自身がわかっていないこうちゃんの事なんて。」

「そりゃ、そうだよな…。」

福永は、頭の後ろで手を組んだ。



この会話に、耳を傾けている人がいた。

ハンドルを握る汐莉のおばさん、間下尚子の隣に座っている宿名が入った法被を着ている女の子だ。