「美由紀さん、演技の勉強をするみたいだね。」 仁藤は、浩二の携帯に入った美由紀からのメールを見て、言った。 電車は名古屋に向けて出発していた。 「どこに、そんな事が…。暗号文なんて…送られても…。」 浩二は困惑しており、仁藤はそんな浩二を見て微笑んだ。 「このメール、とも以外に見せちゃダメですよぉ。」 「そんなの…当たり前だろ…。なぁ、他になんて書いてあるんだ?」