「宮沢賢治の『双子の星』か…。よくやったし、受け取り方で、もめたりもしたよな…。」 「そうね…。でも、最後には、なまこは、彗星に戻れたかどうかの話になったね。」 浩二と美由紀は、初めて笑顔で見つめあった。 「なまこは、なんでポウセ童子が死んだなんて嘘を…。」 浩二は、振り返って、真愛を見た。