浩二は、答えの代わりに人差し指で、仁藤のおでこを軽く押した。

仁藤は、うっすらと笑っている浩二を見ながらキョトンとしている。

「どうしてって、こっちがどうしてだよ。俺はちゃんと告って、それで『ともちゃん』って呼んでるのに、ともちゃんは『松浦先輩』のままかい?」