Rose of blood

瑠花と話をしていると前から馬に乗ったシエルが近付いてきた。



『瑠花すまない。だいぶ待たせてしまった』

「そんなに待ってないから大丈夫だよ!!」



シエルの声に振り返り、笑顔で答える瑠花はとても愛らしかった。


シエルも笑顔で返している。


団員たちはこんなに穏やかなシエルを見たことがないからか、驚いているようだ。



『二人でどこかにお出かけかい?』

『あぁ、すぐそこの湖までな』

「何を持ってきたの?」



シエルの体の前に荷物が積んである。