「今からデザートを持ってくるから少し待っててね」

『あぁ』



双子はニコニコしながら部屋を出て行ってしまった。


2人のすることには極力口を挟まず、自由にさせようとシエルと決めている。



「何かしらね?」

『2人がお菓子を作るなんて初めてだから、全く想像できないな』

「そうね。ラキがついてたから味は大丈夫だと思うけど……」

『そうだな』



2人で笑い合っていると、ドアが開き双子が今からいたずらでもするような顔をして入ってきた。



「お父様、お母様、目を瞑って!!」

『絶対開けちゃダメだよ!!』

「はいはい」



私とシエルは目を合わせ、お互い笑いながら目を閉じた。