アマンダに続きアイシャが馬車に乗ろうとした時、セリアルがアイシャを引き止めた。


アイシャは振り向き不思議そうにセリアルの顔を見る。



『君を愛してる!!離れていても君だけを想ってる!!何があっても守ってみせるッッ!!だから、僕と結婚を前提に付き合って欲しいッッ!!』

「ッッ!?」



まさかセリアルがこんなところでアイシャに告白するとは誰ひとり思ってもおらず、驚きのあまり目を見開いた。


アイシャも顔を真っ赤にして口をパクパクさせながら慌てている。


アマンダが馬車の中から出てきて、アイシャを落ち着かせる為に笑顔で背中を叩いた。


アイシャは大きく深呼吸をし、真っ赤な顔でセリアルに返事をした。



「私もッッ!!セリアルがだ、大好きッッ!!よ、宜しくお願いしますッッ!!」



アイシャははにかみながらも太陽の様に眩しい笑顔を向けると、セリアルは走って駆け寄り、アイシャを抱きしめた。


私たちは微笑ましくその光景を見ていた。


本当に可愛らしくてお似合いな2人。


2人とも最後は名残惜しそうに別れていたが、とても幸せそうだった。