「アイシャから話を聞いて受け入れられなかったんです。いいえ、受け入れたくなかったんです。自分の弱さのせいで、たくさんアイシャに酷いことを言い、傷つけてしまいました」

「それでもアイシャはあなたのことが大好きなのよ。心の優しいあなたに真実を話すことをずっと悩んでいた。話した後も、あなたを酷く傷つけたと後悔していたわ」

「……私は強くならなければなりません。いつまでも妹のアイシャに甘えているわけにはいきません」

「あなたは1人ではないのよ。だから、どうか強くなる事と1人で全てを背負う事を間違えないで欲しい」

「……はい」



暫く俯いていたアマンダだったが、突然乱暴に髪をかき上げ、流れた涙を拭い、何かを決断したような目を向けた。



「ローズ様、私を父の元へ連れて行って頂けませんか?」

「気持ちが固まったのね?」

「はい」



アマンダの身支度が終わり、私たちは共にアルファナさんのいる地下牢へと向かった。