「お父様のところへ……行ってきてくれない?」

「でも……」

「私は……ローズ様と少し2人でお話がしたいの。セリアル様、アイシャの事をお願いできますか?」

『分かりました』



セリアルに手を引かれ、アイシャはアマンダの事を気にかけながらも部屋を出て行った。


部屋には私とアマンダの2人だけ。



「……ローズ様、まずお詫びを言わせて下さい。本当に申し訳ありませんでした」

「アイシャからもたくさん謝られたわ。でもお互い様ってことで水に流すことにしたの。だから、アマンダももう謝らないでほしい」

「……ありがとうございます」



ベッドに腰掛け俯いているアマンダ。


髪の毛の隙間から覗く目からは涙が零れていた。



「父は……死罪……になってしまいますよね?」

「……私の口からはなんとも言えないわ」