セリアルが椅子を用意してくれて、私はそこに腰掛けた。



「アマンダ、久しぶりね」



私の声に反応はするけど言葉は返してくれない。


アマンダの目だけが私の姿を捉える。



「ローズ、良くない話なんでしょ?」

「……えぇ、アルファナさんが見付かったわ」

「父、が……!?」



アルファナという名前に反応するアマンダ。


瞳が大きく揺れ動いた。



『アルファナさんは今どこにいるの!?』

「地下牢よ。シエルたちはすでにそこへ向かったわ」

「……地下牢」



愕然としたように言葉を発するアイシャ。


覚悟はしていたようだが、いざそう聞いてしまうと辛いものがあるだろう。



「……アイシャ」

「えっ……!?」



ずっと口を閉ざしていたアマンダがアイシャの名を呼んだ。