『お前さんここにおったんか!!無事で良かった!!』



勢いよく部屋に入ってきたのはジオラさんとザックだった。


私の膝の上で眠るカインを見て驚いた顔をした。


ジオラさんにとってカインは息子同然。



「ジオラさんッッ……あのッッ」

『何も言わんでいい。ありがとな』



私の前にしゃがみこみ、カインの頭を優しい顔をして撫でるジオラさん。


その姿がどんどんぼやけていく。



「私のせいでカインは死んだんですッッ!!だからッッお礼なんてッッ止めて下さいッッッ!!」