Rose of blood

「アイシャ、みんなを連れてきてくれてありがとう」

「いいのよそんなこと。それより……キングは……」

「私を庇ってッッ私の、せいッッで……」



私が戻らなければカインは死なずに済んだ。


私がカインを殺したようなものだわ。


あんなに泣いたのにまた涙が溢れる。


……なんて情けないの。



『もういい!!ローズのせいなんかじゃないッッ!!』



きつく私の体を抱きしめてくれるシエル。


慰めてくれるシエルに対して言葉を返すことができなかった。