ドアがノックされ、部屋にジェイドとセリアルが入ってきた。



『何か分かったのか?』

『あぁ、darkmoonの本拠地だが大まかな場所が分かった』

『本当か!?』

『けど一つ問題がある。確かな場所が分からないという事は、強力な結界が張られている可能性が高い。どのくらい強い結界なのかも今の段階では分からない』

『……奴等のアジトにたどり着いても、入るだけでどれほどの時間と力を使うか分からないということか』

『あぁ』



darkmoonの頭は純血。


それもかなりの力を持っているようだ。


それほど強力な結界を破った後に戦えば、正直勝てるか分からない。


今の俺には血も足りない。


どうする……。



『結界は僕がどうにかする』

『セリアル……』

『僕も何か役に立ちたいんだ』

『気持ちは嬉しいが、今回は危険な戦になる。お前は連れて行けない』



俺にもしものことがあれば、セリアルにこの国を担ってもらわなければならない。