『どうせあの娘の事だろ』

「そうだよ。今日ホットチョコレートを作ったんだけど、飲んでくれたの。今までは何も口に入れようとしなかったのに」

『何故……他者の為にそこまでできる?』



男は理解できないと言うような口振りで聞いてきた。



「なんでだろう……分からない」

『お前は不思議な奴だ』

「そんな事ないよ。彼女の人生を狂わせたのは私の存在でしょう?だから償いをしたいだけなのかもしれない……最低な女だよね」