「な、に……それ……以前っていったい……ッッ!?まさか……」

『サルエラを滅ぼし、お前を殺してほしいと依頼を受けた時だ。お前は殺し損ねてしまったがな』

「ぉ母……様ッッ……お母様ッッ!!お母様ッッッ!!アァァァァァッッッ!!」



突然涙を流しながら暴れだす女の子。


瞳孔は開き、手首と足首は擦れ血が滲み出ている。


私はかける言葉が見付からず、ただ抱きしめてあげることしかできなかった。


力が強すぎて抱きしめると言うよりは、押さえ付けていると言った方が正しいかもしれない。