Rose of blood

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コンコンコンッッ


何もする事がなくベッドの上でゴロゴロしていると突然ドアをノックされドキッとした。



「は、はいっ」

『失礼します』



返事をすると食事をのせたトレーを持った男の子が入ってきた。


見た感じ控えめな感じの子。



『お食事をお持ちしました』

「ありがとう」

『いえ』



テーブルにトレーを置き部屋をすぐに出ていくと思いきや、私の顔を見たまま動かない。



「私の顔に何かついてる?」

『あっいえ!!あの、お美しい方だなと思ってつい……』



顔を真っ赤にして慌てふためく彼は、終いには俯いてしまった。