父の運転する車に乗りレストランへ向かう。


私は一人後部座席で外を眺めている。


窓ガラスに写る首から下げている金のネックレス。


これは生後まもない私が捨てられていた時に握っていた物らしい。


そう、私の誕生日は拾われた日。


ネックレスのタグには薔薇とRという文字が刻印されている。


Rは私の名前の頭文字じゃないかという事で瑠花という名前を付けたと言っていた。


何度も捨てようとした。


でも、何故か捨てられなかった。