「ッッシエル様!!申し訳ありません!!私ッッのせ、い……でローズ様ッッを……」

『私どもが護衛に付いておりながら申し訳ありませんッッ!!』



自分たちを酷く責めているラキとゼス。


ラキは嗚咽のせいで上手く喋れなくなっている。



『ローズは皆を大切に想っている。お前たちだけでも無事で良かった』

「ッッ申しッッ訳、ありまッッッせ……んッッ」



口ではこんな事を言っているが、自分に対しての怒りと情けなさで感情が今にも爆発してしまいそうだった。


ローズが連れ去られたのは全て俺の責任だ。


俺の考えの甘さゆえに起こってしまった事だ。