Rose of blood

「そうしないと殺されちゃうッッ!!」

「いい……んッですッッ」



どうして……どうしてそんな事を言うの!?



「私なんかの……命より、ローズ様ッッの命……の方ッが大切、ッッです。ウ゛ッッッッ」



益々首を絞められどんどん険しく苦しそうな顔になっていくラキ。



「バカなこと言わないでッッ!!命は平等よ。私に取っては貴女の命も大切。ゼスさん、剣を捨てて。これは命令よ」



ゼスさんはグッと歯を食い縛り、握りしめていた手を緩めた。


納得はしていないという顔をして。



「ありがとう」