シエルらしい。


お昼頃顔を合わせたばかりなのに、もうシエルに無償に会いたくてたまらない。


会ったらまずお礼を言いたい。



「ゼスさん、教えてくれてありがとう」

『いいえ』



日も落ちてきたしそろそろ戻らないと心配かけちゃうな。



「そろそろ自室に戻ろうかな」

『そう致しましょう』



私たちはラキたちのいる場所に戻る為再び歩き始めた。



「ローズ様ッッ!!お逃げくださいッッッ!!!!!!」



ッッ!?


ラキの悲痛な叫び声が温室に響き渡った。