もう話すしかないと思い、私は覚悟を決めて話しをした。



「私は生後まもない頃に捨てられて……本当の両親を知らないの。育ててくれた両親が言うには、そのネックレスは私が握っていたって……」



目から涙がこぼれ落ち、私は急いで涙を拭った。


パパ……ママ……会いたいよ……早く元の世界に帰りたい…………。



「私は……もう元の世界には帰れないの?」



口を開くと拭ったはずの涙が再びこぼれ落ちる。



『……お前が元の世界に帰れるよう方法を探してみる』



今の私が頼れるのはここにいるシエルとジョシュさんだけ。


そして居場所もここだけ。