隣の部屋は倉庫になっている為、落ち着いて話せるような場所ではない。


ローズのいる部屋は父が綺麗にリフォームでもしたんだろう。


俺の知らないところで物事は進んでいたんだなと改めて実感させられた。


俺たちは各々適当な場所に腰を下ろし互いを見合った。


この重苦しい雰囲気の中、まず口を開いたのは意外にもセリアルだった。



『瑠花とローズは別人なの?』

『一緒だよ。バンパイアの血を封印されて、人間として生きていたのが瑠花なだけで、元はローズの体だからね』



バンパイアの血を封印だと!?



『……それは禁忌とされているはずだ』