『ジェイド、俺はどうすればいい』

『ローズにシエルの血を飲ませるしかない。ただ、急に大量の血をあげると体がもたないかもしれない。子供もいるからな。餓えが癒える程度の血を飲ませてあげてほしい』

『分かった』



力なくベッドにぐったりと横になっているローズ。


だけど、俺たちに心配をかけない様にと絶対に辛い顔は見せない。


今楽にしてやる。


俺は自分の腕をナイフで切り、血を口に含んだ。


ローズの口を少し開き、血を流し込んだ。