目を覚ますと体が鉛の様に重くて動かなかった。



「何……これ……」



体の上には布団が一枚被せてあるだけ。


いつもの怠さとは比べものにならないくらいキツイ。


もう……私ッッダメなのかな……。


涙が流れ落ちる。



「……生き……た、い」



ラキは部屋に入ってくるなり、私の異変に気が付き慌てて駆け寄ってきてくれた。



「ローズ様!?」

「ラ……キ…………」

「すぐにジェイド様をお連れ致しますッッ!!」



慌てて部屋を飛び出していったラキ。


こんなところで死ぬわけにはいかない!!


でも気持ちとは裏腹に体は弱っていく一方。


生きたいという想いと悔しい気持ちで、情けなくも涙が溢れ枕に大きな染みを作っていく。