「純血であるならば、シエル様とご一緒になれるではありませんか!!」



私は力なく首をふった。



「……無理なの」

「何故ですか!?」



涙をポロポロと溢し一生懸命喋るラキ。



「私は存在してはいけない。今はまだ詳しくは話せないけれど、分かってほしい」



ラキは顔を手で覆い首を横にふっている。


私はラキの肩に手を置いた。



「何故ッッ何故……想い合っている純血の王子と姫が一緒になれない……ッッのですかッッ」

「運命……としか言いようがないわ」



それから泣き続けるラキに声をかけることができず、ずっと肩を抱きさすっていた。