『ジェイドが兄様の式が終るまで城に滞在してくれるんだってぇっ』

『は……!?』

『ほら、マリッジブルーになったら困るだろうから』

『……余計なお世話だ。それに俺は男だ』



セリアルは可笑しいのか必死に笑いを堪えている。


ジェイドの奴、何を考えてるんだ。



「失礼致します。お茶をお持ち致しました」



ラキが俺の分のお茶を置いてくれた。


ラキも辛い思いをしたに違いない。


瑠花とは姉妹のように仲が良かったからな。