『兄様!!セリアルだけど入ってもいい!?』

『あぁ』



最近はセリアルが執務室によく顔を出す。


心配してくれているんだろう。


セリアルは母に似て優しくて心配性なところがあるからな。



『何を慌てているんだ』

『アマンダが来てる!!父様が兄様を呼んでこいって……』

『分かった。ジョシュ、少し外す』

『……あぁ』



何か言いたそうな顔をしていたが、気付かないふりをしてセリアルと執務室を出た。