執務室で仕事をしているとジョシュが入ってきた。


俺に一枚の紙を差し出す。



『なんだ』

『なんだじゃない。記しつけてるところ、間違ってるぞ』

『あぁ』

『あぁってお前なぁ……』



仕事でミスをするなんてありえなかった。


今までは。


正直目を通した書類ももうよく覚えていない。


瑠花はこの国の幸せを願ってくれたが今の俺にはそんなの到底無理だ。



『それと、決まったそうだ』

『何がだ』

『……式の日程だ』