瑠花……お前には何もかもお見通しだったんだな。


なんて情けないんだ……。


俺はグラスを手に取り瑠花の血を一口飲んだ。


まるで瑠花が傍にいるような感覚に襲われた。



『料理は下げてくれ』

「かしこまりました」



俺はどうすればいい。


罰なのかもしれない。


ローズのことも忘れられず、瑠花を愛してしまったから……。


瑠花……君をもう一度この腕の中に包み込みたい。


おまえの愛らしい声でまた俺の名を呼んでほしい……。