国王様にお願いした、一つ目の願い。


それは一週間時間をもらうこと。


せっかく頂いた一週間。


悔いのないように過ごしたい。


今日はラキと一緒に女官長であるカナリアさんの部屋を訪ねている。


カナリアさんにはオーラで今の私の心情がバレるかもしれない。


それでも会っておきたかった。



「お仕事中に失礼してすみません」

「少し休憩しようと思っていたところですから、お気になさらないで下さい」

「ありがとうございます」



いつもキリッとしているけど、その厳しそうな中にも優しさを含んでいるカナリアさん。