民衆の話をしているシエルの顔は国王様と同じ目をしていた。



「ウェルヴィアの国民は幸せだね」

『我々の想いが伝わっていればいいんだがな』

「ちゃんと伝わってるよ!!ラキがみんなこの国を愛してるって言ってた。それにこのお城で働いている人たちもみんな幸せそうだもん」

『ありがとう』



シエルが私の体を包み込んだ。



『どうして急に城下町の話を聞きたくなったんだ?』

「お城の中しか知らないから単純に知りたくなったの」

『今度一緒に行こう』