『ありがとう。俺はいつでも瑠花に見とれてるよ』



普通だったら歯の浮くようなセリフだけど、シエルが言うと全くそんな事がない。


むしろ嬉しくて自然と笑みがこぼれてしまう。



『行ってくるよ』

「行ってらっしゃい」



シエルはキスをして嫌々部屋を出ていった。


あまりパーティーには乗り気じゃないと言っていた。


面倒くさいんだとか。


ちょっと分かる気がする。